欲は、命の源😆

ご近所に、80代のマダムがいらっしゃいます。

いつもお目にかかると、喜んでくださって、

「若いお嬢さんに会うと嬉しいわあ〜」と

52歳の私をお嬢さんと呼んでくださり、笑

(80歳からすると、ひよっこなのでお許しを✋)

ショッピングの話など、

お互いに、軽めで、ミーハーな世間話でご挨拶します。

ミーハーとは、キャピキャピした感じの、俗っぽい様子です。笑


どんな時も、銀座にお買い物にいける感じで、

お化粧も、お洋服も、ヘアも綺麗にされていて、

キメキメなマダムです。

昔、お嬢さまだった方が、歳を重ねたタイプの

おばあちゃまです。


そんな優雅なマダムが、

数年前のコロナ禍、お見かけしたら、

歩行器を使い、ヘルパーさんに助けられながら、

よちよちとお散歩をされていました。

お家の中で、転んでしまったとのこと。

すっかり弱って、お化粧もせず、彼女らしからぬ

無地で地味なスウェットを履いて、これまでと全然違うご様子。

もう、元気がない。

年齢も年齢だし、お怪我をされては、仕方がない。


しかも、次に会ったら、

ちょっと記憶も確かではなくなっていて、

マンションのポストでよくわからないことを言いながら、

パニックになっていたこともありました。

ああ、ついに…のような感じに、

管理人さんや他の皆さんとお手伝いしながら、

心配していました。


ご年配の方が怪我をされると、急にあちこちが

弱ってしまうケースは、よくあるので、

マダムも大変なことになっちゃったな

と思っていました。

それまで一人で住んでいらしたので、もしかしたら、

もう、それも難しくなるのかな、なんて思っていました。


その後、時折、若いヘルパーさんと

ちょこんとマンションのロビーに座って

お話されているのを見かけるようになって、

ちょっと落ち着いたご様子を確認。

嬉しそうでよかった、とはいえ、病人ぽい雰囲気に、

「ああ、歳を重ねるって、大変」なんて、

勝手にしんみりしていました。

ただ、若いヘルパーさんとお散歩したり、お話できて、

楽しくて助かっているのよ、とおっしゃっていたので、

それなりに楽しまれててよかったと思っていました。


コロナ禍だったことも手伝って、

以前ほどお目にかからなくなり、

もしかしたら、施設やご家族の元にでも

お引越しされたかな、なんて思っていました。

そうやってお見かけしなくなるご年配の方が、

これまでもマンションには数人いらしたので。


ところが、半年くらいすると、

よちよちながらも、歩行器を使って

お一人で近所を歩いているのを発見!

前回、お見かけした時には想像もできないくらいの

独り立ち!👀

しかも、カジュアルながら、

胸に大きくスワロフスキーで形どられた猫ちゃんのついた

キラッキラッなトレーナーや

指先の出るロッカーがするような手袋をしての、ご登場〜

目つきもパニックだった頃と違って、焦点が合っていて、

しっかりご自分を取り戻されている様子。


嬉しくなって、

「お久しぶりです〜目覚ましい快復ですね!!

すごいわ!今日もお綺麗で、素晴らしいです!!」

と声をかけると、

「あらあ、そう言ってくれるの?優しいのね。

でも、まだまだよ。

いやだわ、こんなになっちゃって、お恥ずかしい。

転んだ時にね、入院したいとお医者様にいったら、

『コロナ禍で混んでるから、だめ。

それに、自分でできることはやらないと

動けなくなるから、入院はダメ。』

って厳しく断られたのよ〜」

とお話してくださいました。


お医者様の決断、すごいですね。笑

あんなヨレヨレな状態をみたら、

入院させそうなくらい弱ってたけど(^◇^;)

やり手のお医者様だったのか、

単にいっぱいいっぱいだったのかは、

謎ですが、結果オーライ。

とにかく、医師の的確な判断に、

「なにを?!一人でやれと?!」

とインスパイアされたマダムは、

徐々に復活されているご様子。感動しました。


それから、またしばらくすると、

今度は、近所のスーパーで、歩行器なし、

杖をついて、以前と同様のばっちりメイク&ヘアで、

お買い物をされていました。

「ひゃー、もう歩行器もいらないの?」と聞くと、

「まだ、近所しか行けないけどね。まあね。

でも、だめよ、こんなの全然イヤだわ。」

と笑顔でおっしゃっていました。


軽い世間話とご挨拶をする程度で、そこまでお互いを知らないのに、

私は、心の底から快復されていくことに大喜びで、

マダムに会うたびに、家族に逐一その様子を

熱弁してしまうくらいの衝撃でした。


もしかしたら、他人事だから、単純に喜べるのかもしれません。

私も身内でいろいろ見てきましたが、

まあ実際に、身近な人は、本当に大変ですものね。

私の祖父母は、皆、病気をしながらの長生きだったので、

アップダウンの繰り返しに疲れて、母はよく

「もうダメだと思っていたのに復活したわ。

これじゃ、延々死ねないじゃない。どうやって死ぬのかしら。」

と申していました。過激な発言ですみません🙇‍♀️

でも、介護の渦中にいる人は、多少、そう言う気持ちになっても

仕方ないと思います。


ともあれ、不謹慎にも、

あのまま弱ってしまうのだろうなと予想したことを、

心の中で静かに「失礼しました。」と謝りました。


さらに、しばらくして、我々の最寄駅から、

電車で10分の吉祥寺駅にお買い物に出かけたら、

なんと、あのマダムが、吉祥寺駅のホームに。

ものすごく小さいから、雑踏の中を見え隠れして、

マダムの幻をみたかと思いましたが、

まさにご本人でした。


週末で、かなりホームは混んでいて、私でさえ、

人がいっぱいで嫌だと思うくらいなのに、

彼女は、私より、はるか前方で、

杖をついて、同じマンションの同年代マダムの

肩を借りながら、何とも楽しそうにホームを歩いていました。

どうやら、二人は偶然に電車で会った様子で

喜びひとしおと言った感じでした。


小さなおばあちゃま二人が、くっついて、

きゃっきゃっ言っている後ろ姿は、

肩を組んで歩く小学生ばりに、かわいかったです。

それにしても、混雑の中の出現にびっくりして

膝から転げそうでした。

十分どころか、十二分の回復力にあっぱれ。


しかし、まだマダムの快進撃は終わらない。

またしばらくすると、今度は、杖すら使わずに、

スタスタ、近所を歩いていらっしゃるじゃないですか!!

もともと、マダムの歩くペースはゆっくりだったのですが、

以前と同じくらいか、

なんだったら、前よりスピードアップしている気もします。


「もう杖もいらないの??お元気そうで、嬉しいです。

どんどん快復されるご様子がご立派で

尊敬の気持ちでいっぱいです。」と話すと、

「あらあ、ありがとう。でも、不純な動機よ〜

私ね、絶対、また銀座や青山でお買い物に行きたいの。

今は、吉祥寺、荻窪までしかダメって

言われているけど、それだけじゃね、つまらないじゃない?

いまも隣駅のカフェでランチとかしてるけど、

絶対、銀座にいってやると思って、動いているの😆

やっぱり綺麗なものに囲まれていたいじゃない。

綺麗なものが、大好きなのよね。あなたも同じでしょ?」と

お仲間認定。笑 


もう、素晴らしい。内容がなんであれ、

自分で自分の目標を達成するために、

日々頑張って、どんどん形にして行く姿に

感動と尊敬がお腹の底から湧いてしまいます。


お怪我をされる前、

銀座、青山でお買い物するのが好きというお話は、

ただただ、呑気で軽い話題としか受け取っていませんでした。

私の祖母も似たようなマダムで親しみを感じたのもあり、

私もミーハーな部分があるので、

とっても軽い感じに会話を楽しんでいました。


あくまで私も彼女たちと同じように、

綺麗なものに囲まれていたい欲や、

お買物やお食事が大好きで大事だから、

あえて言わせてもらうのですが、

言い方は悪いけど、

ショッピングに行きたい、ランチをしたい、

綺麗なものに囲まれていたいというのは、

物欲、食欲を満たすための、

ある種、俗っぽい欲です。


ですが、そんな俗っぽい欲が、

こんなにも生命の復活、命の息吹を

活性化させる源となるなんて、想像もしなかった。

なんと、俗っぽい欲は、尊かった。


お化粧したい、綺麗になりたい、

お買い物して綺麗なものに囲まれたい、

美味しいものを食べたい、楽しいことをしたい。

こういうベーシックで単純な欲も

生きる活力になれば、重要な欲だと実感しました。


特に、何が立派だったかって、

自分でできることを自分で実践して、

「自分が、自分に向けた欲」だというところ。

誰かに何かを要求するのではなく、

自分で、自分のやりたいことをするために、自分で動く。

全て、「自作自演」なのが、いい。


もちろん、お世話をしているご家族をたまにお見かけしますが、

いろいろなご苦労もあると思います。

外と内では、いろいろ違う顔もあると思います。

それはわからない。


とはいえ、銀座と青山を目標に、あそこまで頑張って、

結果を出している彼女は、立派です。


私に、「最近、渋谷はどう?」なんて聞いてくるので、

渋谷は、最近街も人も変わってきたから、

あまりオススメしないけど、やっぱり青山や

表参道とかがいいんじゃない?

と話して、マンションのゴミ置場で盛り上がりました。


ミーハーで俗っぽい欲は、年齢とともに減るかな。

地に足をつけて、減らした方がいいかな

と思っていましたが、

使い方によっては、命すら救う欲。

大事にした方がいい、と思いました。

俗っぽい欲も、熟成すると、

地に足のついた欲となることを学びました。


もちろん、俗っぽいことが好きじゃない人は、

また別の欲が、活力の源になることでしょう。


何でもいい。

身近にある、自分が好きなこと、

自分のできる範囲で、自分が楽しいことを大事にするのが

大切だと思いました。


とにかく、人生は短いから、

好きなことをした方がいいみたいです。

何をしていても、同じ時間は過ぎる。

ならば、ポジティブにご機嫌良く

前進した方がいい、とつくづく思いました。


マダムの夢を叶える力、行動力、やる気、見習いたいと思います。


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