お花を飾るには元気が必要

おうちで、お花や植物を育てるのって、結構元気がないとできない。

ここ数年は、毎日お花を飾っているけれど、

少し前、慢性的に疲れていてあまり元気じゃなかった頃は、

気が向いた時とかお客様とかお祝いの時にしか飾っていませんでした。

せっかくお金を出してお花を購入しても、

そのあとのお手入れを思うと、ちょっと面倒になっちゃったりするから、

お花に注ぐ時間と余力がない時にはあまり買いたくなかった。

別に何日かお水もそのままにできなくもないけれど、

やっぱり淀んだお水やしんなりしたお花は飾りたくない。

せっかくだから、毎日お水を変えたり、水切りをして長持ちするように

手入れしたりしたい。

数年前、息子の受験をきっかけに、疲れ気味の息子の気分を和ませたくて、

お花を飾るようになりました。

すると、「わーきれい」とお花の名前を聞いたり眺めたりして、喜んでくれるので

こんなに楽しんでくれるなら、やっぱり綺麗だし、お花を絶やさないように

手入れをしようと決めたのです。

息子は、とてもデリケートで、学校や通学、試験、いろいろなストレスに敏感。

中学、高校の頃、帰ってくると疲れたお顔になっちゃうことが多かったのです。

正直、ズーンと疲れたお顔を見ると、

悪いんだけれど、つられてこちらもズーンとしてしまう。

でも、二人でお花の名前を調べたり、お花を触ったり嗅いだりして、

お花を介して外のストレスと関係ない時間ができて、

大々的に何かは変わらなくてもなんだか良かった気がします。

手に入りやすい安価なお花を数種類、

ばさっと活けるだけで雑なアレンジなのですが。

たくさん買わなくても、一種類でも、お花と綺麗なお水が飾られていると、

ちょっと気分が上がります。

色の組み合わせがめちゃくちゃでも、「自然界の色」という共通点で

どんな組み合わせでもキレイにまとまるので自然の力に感動しています。

ただ、やはり、お水を変えたり、水切りしないと長くもたない。

特に安いお花は、すぐにダメになっちゃう。だけど、いちいち買いに行くのも大変だし、

お金だってかかる。全部は無理でも、せめて、一週間以上は持たせたいから、

まめに手入れをせざるを得ない。

なので、私は、朝のルーティーンにお花の手入れをすることを決めました。

すると、それが１日のスタートにとても良かったので、

このルーティーンが続けられるような生活をしようと決めたのです。

朝、顔を洗って歯を磨くのと同じように、お花のお水を変えるように習慣にしました。

その時間、多分、前はツイッターをみたり、テレビを見ていないけれどぼんやりみたり、

無駄に過ごしていたと思います。

疲れているのに、スマホやテレビをみて、さらにだるくなる。

それよりお花を手入れして、動き出した方が気持ちが良かった。

当たり前だけど、まあ、やってみないと実感できないものだなと反省。

そして、気がついたんです。元気がないと、お花の手入れはできないって。

朝から疲れ切っていると、体も動かないから、ついダラダラ過ごすほうへ流される。

お花の手入れをルーティーンにすることで、元気を取り戻すこともできるし、

自分の体調や様子もわかるので、なんだか良い気がしています。

朝のルーティーンといえば、昔、おばあちゃんが、毎朝お仏壇でお経をあげたり、

お水やご飯を変えていたけれど、

もしかしたら、朝のお勤めから１日を始める意味って、

健やかな気分と行動を促すからなのかもしれないなと思いました。

健全な朝、健康な１日は、供養をする子孫への

ご先祖様からの贈り物かもしれないですね。

ちょっと違うけれど、リフレッシュという意味では、似ている気がします。

そうだ、あと、お花がかわいそうで生花を飾りたくないという方がいらっしゃいました。

「どのタイミングで処分していいかわからないし、すぐにしなびてお花が気の毒だ」

とおっしゃっていました。

わからないでもないです。

でも、観賞用にお店に並んでいるお花たち、

短い命を一生懸命生きているお花たちの大事な瞬間を愛でて、

クッタリしたら「ありがとうね」と丁寧に処分してあげれば、

きっとお花も報われると思うんです。

お花の命が、私たちの心の栄養、生活の豊かさにつながれば、いいんじゃないかな。

今回は、長持ちで二週分のお花が合体して、贅沢に盛り盛りな感じになっています。

もっとスカスカの時の方が多いです〜

＃フラワーエッセンス　＃花　＃生活