加害者の歩み寄りは、上からで横暴なことが多い

The New York Timesの動画で

アンソニー・ホプキンスが

出した自伝に関するインタビューの

一部切り取りをみたのですが、

俳優のアンソニー・ホプキンスは、

20年ほど、娘さんと疎遠だそうです。


アンソニー・ホプキンスは

アルコール依存症を克服しており、

3度結婚をしています。

私の扱うハラスメントや毒親や親子関係という

テーマと親和性を感じました。


娘さんは、最初の妻との娘で、

おそらく私くらいの年齢で、

もう50歳以上だと思います。


自伝に書かれている家族関係についての

質問は拒否していましたが、

少し本音が垣間見えた部分があり

まさに、毒親、モラハラ家族に

ありがちなパターンだと思いました。


それを感じた話が、以前、

今の(3番目の)妻が娘さんに

「会いに来てくださいね」と手紙を出したけれど、

いっさい返事はないとのこと。

それをどう思うかという質問にホプキンスは、

「こちらから歩み寄ってみて、反応がないのだから、

それ以上は自分ができることはない。自分の領分外だ。

これまでの人生を後悔して生きることもできるが、

そんなことに意味はなく、それでは人生が停滞して、

死んだも同然だ。

事実を受け入れて前に進むしかない」

というようなことを言いました。


私も、後悔は意味がなく、反省して

前に進むしかない、という考えなので、

そこは共感します。


でも、何か、本当の意味での

後悔、反省、歩み寄りというよりは、

モラハラやハラスメントの

加害者にありがちな、

乱暴な身勝手さを感じました。


きっと、娘さんもそう感じているから

会いに行かないんじゃないかと。


モラハラ、ハラスメントの加害者が

提示する解決案や歩み寄りに見える行動って、

何か傲慢なことが多い。


「こちらの言うべきことは言った」

「手紙を出してやった」「言ってあげたのに」

という、いわゆるハラスメント加害者的な

恩着せがましさや身勝手さが

残っていると、そんなの歩み寄りじゃないと

被害者は感じます。


受け取り手が不快に感じるなら、

そこには「反省がない」からだと

思うのです。


私も自分の親と疎遠ですが、

年賀状だけはやり取りをしています。

私は、4年ほど前に、家族への不満と

「家族を休ませてもらいます」と

手紙で伝えました。


当然、それに対して、謝罪も反省もありません。

変に謝られて、許さないといけない雰囲気を作られるより、

放っておいて欲しいので、それは良かったのですが、

その後に送られてくる年賀状の内容が

とても引っかかるんです。


初めの1、2年は遠慮気味に

「お元気にしていることでしょうね。」

などとありました。

しかし、4年目にもなると、しれっと、

「みなさんの様子が見たいです。」

と書いてありました。


素直な感想なのでしょう。

「そうりゃそうよ、可哀想なお母様」

「素直で可愛いじゃない」と思う方もいるかもしれません。

でも、本当に反省すると、そんなこと書けないんです。

私は、自分が娘息子に対して毒親だったから

わかるのです。

あれが、反省した人間が書ける文章ではないと。

だから、距離は変わらない。


おそらく、まるで連絡をしない、

会いに行かない私が、勝手にわがままで

会いに行かないという状況に

感じているのでしょう。

時間が経てば、忘れると。


まるで、あの手紙がなかったかのような態度は、

これまでの彼らのやり方と同じです。

思春期の反抗期でも、不快を伝えた時も、

何もなかったように自分たちのやり方を続ける。


痴漢にあって「やめてください」と言っても、

とぼけて続けるのと同じです。

不快な例で申し訳ないのですが、

それくらいに不快なのです。


人の家族の真相はわからないけれど、

アンソニー・ホプキンスの娘さんも

こういう気持ちだったんじゃないかな。


それを「こちらは歩み寄った。

それで反応がないんだから仕方ない」と

いうのは、乱暴なんじゃないかなと感じたのです。


もちろん、短いインタビューで端折って

話しているのでしょう。

娘を傷つけたくないとも言っていました。

でも、何か、あの開き直り方は、

ハラスメント加害者独特の

被害者の気持ちを全く理解できていない様子だな

と感じてしまいました。

余計なお世話だけど。笑


拒絶されれば、加害者も傷つきます。

いくら自分に非があったと分かっても、

娘に拒絶されることは、

受け止めることが難しいと察します。

だから、デリケートな部分に触れられて、

ムキになって開き直るのも、

奥底に反省や後悔があるからなのでしょう。


とはいえです。

だからと言って、それを理解した被害者が

加害者の気持ちを察して、

全てを受け止めて丸く収めてあげる必要なんて

ないのです。


私は、アンソニー・ホプキンスの

演技や作品がとても好きで、

今もそれは変わりません。

素晴らしい俳優さんです。


でも、個人としては、

「うーん、なるほど加害者的な発想だな」

「私もそんな再再婚相手からの手紙

無視するだろうな」

と感じてしまいました。

仕事と人格は、別ものなのだと

つくづく実感しました。


破天荒な人生だからこそできる

演技かもしれないけれど、

どうなんでしょうね。笑

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