「本当の健康」とは
世の中、健康じゃないのに気がついていない人が多い、
いや、多すぎると思います。
体の調整の先生と、よくそんな話をします。
例えば、いつも愚痴ばかり言う人、
表情の強張っている人などは、
見るからに慢性的な不調を抱えている人です。
こう言う人は、不眠、冷え症とか、心の問題、
慢性的な停滞を抱えています。
でも、そう言う人の中に、
昔、私が慢性的な疲労感を抱えていた時の体験や、
今は体を調整している話を聞いたり読んだりして、
他人事に
「へえ、あなた気の毒ね、そんなの私は関係ないけど」
「あなた神経質ね、繊細すぎじゃない?」
と言う人が多いです。
さらに、こういう方は
「私、毎日よく眠っています、毎晩寝落ちです」
という人も多い。
でも、毎晩寝落ちって、
睡眠の質が慢性的に良くないということ。
健康なわけではなく、病気にならない
グレーゾーンにいるだけのことなのです。
悪いところが表面化していない、あなたの方が、
すでに病気の人より不健康だと思うけど、大丈夫?
って思うのです。
むしろ、病院通い、体の調整をしている人、
あるいは病気が表沙汰になって
治療している人の方が健康だと思うんです。
治療をしている間、私たちは、
自分自身の体や生活に向き合うわけです。
自分の現実を知ることになる。
でも、慢性的なグレーゾーンで不健康な人は、
自分に向き合わない、自分を知らない。
だから、自分に合わないこと、合わない生活を続ける。
それって、いくら健康診断の数値が基準値内でも、
健康ではないと思うのです。
よく元気がないと熱も出ないってことありますよね。
ある程度、健康じゃないと病気にもなれない。
体が反応したり、
病気と戦ったりすることができないから。
私は昨年、ちょっとした病気をしました。
その頃の私は、体の調整がうまくできていて、
自他とも認めるほど絶好調でした。
きっと、病気になる段階を迎えられたのだと思います。
むしろ病気になったおかげで、その後の生活もすごくいい。
もちろん、年取ってきて、疲れも出るし、
ぎっくり腰もしたけれど、何だかすごくいい。
変に「病気になるかも」「病気なのかも」と
不安をうっすら抱えている低空飛行状態より、
病気を表沙汰にできると心もスッキリする。
だから、気持ちが前向きになる。
病気の治療は、体もだけではなく、
心の健やかさにもつながると思います。
もちろん病気にならないのが一番良いです。
でも、もし、それが体のデトックスに必要ならば、
むしろ、素直に病気なれたり神経質丸出しで
問題を表にさらけ出せる方が、
良い方に向かうことができて、
健康な気がするのです。
現代の日本人は、
自分を守りたくて殻に閉じこもるあまり、
小さくまとまってしまっていると感じます。
それは、ストレスで体や心が
凝り固まってしまう世の中で、
本人のせいだけではないと思います。
でも、だからこそ、
もっと自分にとっての「健康とは何か」を感じとり、
自分自身に向き合うことが必要だと思うのです。
例えば、自分がどうしたらリラックスできるのか、
どうしたら伸び伸び能力を伸ばせるのか。
そんな風に与えられた社会の中で、
自分の羽を伸ばす場所や方法を見つけることこそが、
自分を守ることになるのではないかと思います。
で、こんなぼやき気味の私は、
暑さで疲れ気味なのかもしれないとも
思いました。笑
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