年齢の話 2歳年下と2歳年上は何故か大違い
なぜ、自分より年下の人には同調できるのに、
年上の人は、あくまで「年上の人」にしか見えなくて
距離を感じるのだろう、
それがたったの2年差だったとしても。
と、若い時から疑問に感じていました。
最近も2歳年上の人の「年上感」が拭えずに距離を感じていると、
相手の人に「私たちは、同じじゃないですか〜」と
言われた時に「うーん、同じじゃない」と思ってしまいました。
確かに、一歩引いてみると、
54も56も対して変わらないのですが。笑
そもそもその人は、私とは全然タイプが違うから
同じではないと感じたのかもしれないのですが、
昔、気の合う人に対しても同じように
感じたのを思い出したのです。
50代も半ば、年下の人のほうが増えてきたので、
それこそ自分が「年上の人」「年配の人」側に
なることのほうが多くなりました。
そこで、その謎について考えて、その理由に気づくと
「おお、年下の人と接する時には気をつけなければ」
と思ったのです。
私たちの人生は、生まれてからずっと続いています。
15歳の私も、25歳の私も、今の自分と繋がっています。
若い自分の延長上に54歳の私がいる。
だから、若い当時の感覚は、体に刻まれています。
そのため、年下の人に会うと、
その人の年代当時の気持ちが蘇るのではないかと思います。
でもその時、当然、若い相手はこちらを同じには感じません。
たとえば、25歳の人に会って気持ちが戻っても、
それはあくまで、私の時代の25歳。
相手の25歳と同じではない。当たり前ですが。
さらに、人は自分の体験した年齢には戻れるけれど、
自分が通過していない年齢は実感できない。
これまた当たり前ですが。
だから、年上の人が
「ああ、わかるわかる、一緒一緒」と同調してきても、
若い人は「へ?なに、このおばさん」と感じる。
もちろん、年齢を超えて人と人は繋がれます。
でも、それはちょっとまた別の話です。
一般的には、50代の人が若い人の隣にやってきて
「こんにちは」と言うだけでも、
若い人にとっては怖いのです。たぶん。
「え、なに?」「何か言われるかも」
と構えてしまうものです。私もそう思っていたので。
オーバー50は、いるだけで何か圧力があるものです。
自分では全然そんなつもりはなくても、
目つきとか顔つきに自分を守るために
身につけてきた言動が貫禄となって
滲み出てしまうのでしょうか。
声も低くなってくるし。笑
若い人といて
「あ、この感覚、わかるー」と感じた時は、
記憶が蘇ったと言うこと。
何かを「わかる」と言うことは、
その時点でもう相手と同じではないと言うことなのです。
だから、目の前の若い人たちに対して、
ほんのり柔らかい態度と優しさを
持ちたいなと思いました。
自分の立ち位置を分かった人とは距離感がとりやすくて、
年齢が違っても話しやすいものです。
自分の年齢とその影響力を知ることは、
幅広い年齢の人と楽しく過ごすコツじゃないかと思います。
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