言葉の説得力

同じ言葉でも、不思議と口にする人によって、

説得力があったりなかったりします。

言葉そのもの自体は、どれも単純な文字です。

だから、言いたい言葉を口にするだけなら

誰でもできる。

でも、その言葉を届けるには、それだけでは伝わらない。

言葉を発信する人が、その言葉とどのくらい繋がっているかで

違いが生まれるのだと思います。

その人の内面と言葉のつながりの深さが、

説得力になる。

(もちろん言葉を受け取る側の許容量にもよるのですが、

それはちょっと置いておきます)


言葉を内面から発しているのか、

あるいは、表面や形だけを発しているのかで、

言葉の重みは全く違います。

偉人たちの名言は心に響きます。

でも、人がその名言を引用しても、

全く何も響いてこないことは、

しばしばあります。

特に、人の心に届きやすい有名な名言は

シンプルな言葉でできているだけに、

引用に失敗した人が醸し出す空回り感は、

むしろその名言を安っぽく無意味なものに

引き下げてしまうこともあります。


それは、言葉の表面的な部分しか理解できていなくて、

言葉が上滑りしてしまうからです。

内面からの響きがないからなのです。

私が思うにその背景にあるのは、

1 発信者に引用文レベルの語彙や教養がない

普段のその人の言動と引用した言葉のレベルが合わなくて、

会話に違和感を与えてしまう。

この人の言葉ではない感が強くなる。

無理だけが伝わるケース。


2 微妙にズレた場面で使ってしまう

発信者の中身が乏しく言葉そのものを理解できない、

自分のものにできていないために、

微妙にズレた場面で使ってしまう。

とってつけたようなチグハグ感を与えてしまうケース


3 「どうだ、こんな言葉を俺は知っている」と思っている

その人の内面には「エゴ」「ナルシシズム」しかない。

だから、言葉の内容ではなく、

エゴとナルシシズムだけが相手に伝わってしまう。

知ったかぶり感や偉そうな感じしか伝わらないケース


以前、出版関係の人と仕事をしていた時のこと。

私は、文章に詩を引用したことがありました。

その人は、その詩を初めて聞いたと言って、

やたら変に知らなかったことを気にしてました。

別に知らなくても恥ずかしいものでもなく、

かといってそんなに珍しい言葉でもなかったので、

何をあんなに気にしていたのかはわからないのですが。


多分、単純に自分が知らないことを

私が知っていたのが嫌だったのでしょう。

そして、変にへりくだったり横柄になったりして

動揺していたので、もしかしたら、

その言葉に心を動かされたのではないかと思うのです。

プライドが高いから、それをものすごく隠したかったのかと。


以前から上から目線で知ったかぶりや

知識をひけらかす人だったので、あまり気に留めていませんでした。

むしろ、そう言う人が「知らなかった」と言うのは、

きっと勇気もいっただろうと思い、

泳ぐ目をあまり見ないふりをして話題を変えました。

私の中では、この出来事はここで終わったのです。


ところがどっこい、その日のうちに、

その人は似て非なる散文の写真を送ってきたのです。

コメントもない尊大な様子で、散文の写真だけ

乱暴に送られてきたのです。

「自分だって知っているんだ」と

私が使った文言を上書きするように。

まだそこに「こんなのもありました〜似てますね」

と言う歩み寄りが添えられているなら、

まだ愛嬌もあるものの、当然そんなものはない。

きっと「私だって知っています」

というマウンティングなのでしょう。

わからないけれど、よっぽど悔しかったのでしょうかね。笑


この人は普段から知識を披露しようと、

色々なフレーズを使いたがるのですが、

文章がわかりにくくて要領を得ないから、

内容が一切頭に入ってこないのです。

言葉を使うことに必死になると、

人は言葉に溺れてしまうのでしょう。


言葉と繋がるべき中身を持たないと、

人は言葉を自分のものにできない。

言葉に伝える力を持たせられないことを

改めて学びました。


この人のメールを読んでいると、

首と肩がずれたような心地悪さでした。

ただただ、その人のエゴとナルシシズムが伝わってくる。

行き違い防止のため、こちらで内容を整理しながら

返答をするので一苦労でした。


一度、変なメールを出版関係の仕事をしている

娘と知人にそれぞれみてもらました。

すると、二人とも「え、何これ?意味不明」

「筋が通っていない。しかもナルシストですね」

と言う感想でした。

やはり、言葉に込めた気持ちは、相手に伝わるのです。


私も自分の言葉に何を込めるか、

きちんと気をつけたいものです。

ちなみにこのブログからは、ほんのり私の憤りが

伝わっているかもしれません。ごめんなさい。

読んでくださってありがとうございます🙇‍♀️

Flower Essence Therapy Pono Pono

フラワーエッセンスセラピー ポノポノ 人の心より大切なものは、ありません。 お仕事、家事、育児、いそがしい生活の中、ご自分に目を向けていらっしゃいますか? フラワーエッセンスとは 「心のビタミン」 いっしょにお話をして、ゆっくりと“自分のこと”を考えてみませんか? 38種類の植物を通して、あなたについて考えます。自分を知り、気づくことで、自然体に、リラックスして日々を送るお手伝いをします。

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