よく知らない人に話しかけられる話

私は、よく知らない人に話しかけられます。

どの程度の頻度が普通かはわかりませんが、

きっと皆さんもそういう経験あると思います。


道端で道を聞かれたり、

駅で質問をされたりに始まり、

スーパーで知らない人にカゴを覗かれて

買い物の相談をされる。

デパートでも何を買っている見られて参考にされる。

パーティで全くの赤の他人から

まあまあ重たい人生相談を受ける。

公園で手ぶらでウォーキング中

明らかに私に全く関係のない落とし物を持ってきて

「これどうしたらいいですか?」と

話しかけてくる。


ざっと思い出すだけでもこんな感じです。

高齢の女性(70代以上)が多くて、

相談に関しては、20代の女性が多い。


先日は、ちょっと新しいパターンの

おばあちゃまに遭遇。

用事で訪れた、全く土地勘のない

東京郊外の街を歩いていると、

80代以上であろう女性に

呼び止められました。


その時、私は、大通りの横断歩道を

渡ったところで、多くの人に混ざって

歩いていました。

渡りきると、数メートル離れた場所で、

手を振っているおばあちゃまが

視界の端に見えました。


近づいてくるわけではないので、

群衆の中にいる知り合いに合図するために、

手を振っているのだろうと思って

そのまま歩き続けました。


私は、普段から大股で、歩くのが速いのですが、

二人の間を隔てる大きな垣根の間から、

私の真横をチラチラ白い影が見え隠れしていて、

同じ速度で並行されているのを感じました。


「手招きする白い服を着たおばあさん」に、

周りの人は、一向に反応せず、

誰も目も向けずに歩いているので、

「え、もしや私にしか見えてない幻?」

「なんか、白いし…」と不謹慎に思ったりして。笑


言っても5−6歩くらい共に進んだ程度だと思いますが、

確認しようと止まると、おばあちゃまも止まった。

ターゲットは、私だった。


すると、その途端に何かワーワー叫び始めたのです。

距離があって全く聞こえないけれど、

「ええー何か怒ってるのかな、真顔だし、嫌だな」と

思いつつ、恐る恐る近づいてみました。


彼女の目の前に着いた途端、

何の前置きもなく、当たり前のように、

手に持っている紙を見せながら、

「コロナのワクチンを受けろという書類が来たけど、

これ、どうすればいいの?」

と聞いてくるじゃありませんか。

大通りの四つ角にて、あまりに唐突。

びっくり。

心の声は「えーー知らないよーー」です。


なんの話か、全くわからなかったのですが、

よーく周りを見ると、目の前の角ビルの

半地下にクリニックの看板が見えました。

なんだか真っ暗で、ビルの景観に埋もれて

気配も消えていたので、

始め、全く気がつけませんでした。


「ああ、ここの病院に来たのね。じゃ、入ってみよう」

と病院に任せようとして連れて行こうとしたら、

なんとシャッターも閉まって、電気も消えている。

定休日でした。

どおりで、気配も消えて、目につかないわけです。


私が「あらあ、今日は、お休みみたいだよ」

というと、おばあちゃま、がっかり。

文字通り、肩を落としていました。

私が「暑い中、せっかく来たのにねー残念だよね」と声をかけると、

気持ちが高まってしまったようで、

書類を握りしめながら、

「なんだよ〜もう!」とワナワナしてしまった。

そして、次の瞬間、目を擦り始めて

メソメソ子どものように泣いてしまいました。


高齢で目も足も腰も不自由そうだったので、

暑い中やっとのことで、

必死に出向いてきたのでしょう。

気の毒だけど、もう私も行かないといけないし、

困ってしまって、彼女の両肩をさすりながら、

「ああ、泣かないで〜そうだよね嫌だね。

でもさ、朝のお散歩ができたと思おうよ。

ほら、朝のお散歩は大事だから〜」

と気を逸らそうと、強引な励まし。笑


すると、顔を上げた途端、

「お姉さん、美人ね、歯も綺麗だわ

どこかにいく途中なのでしょう?」

と最大限に褒めてくれた上に、気遣ってくれました。

「イヤだー全然だけど、嬉しいありがとうー笑笑笑」

と一緒に笑い合いました。


こういう場合、不安になってしまって、

切り替えられないままの方もいるだろうから、

こんなに素早い切り替えができるのは、

きっと元々しっかりした聡明な方なのでしょうね。


もう大丈夫そうだったので、

「じゃ帰り、気をつけてくださいね。良い1日をね!」

と挨拶して、手を振って笑顔でお別れできました。


ほっとして歩き出すと、

数メートル離れた後ろから、

またもやワーワー大きな声がする。


ええーまさか転んでないよね?と

おっかなびっくり振り返ると、

「バイバイー」と言いながら、

歩道の真ん中に仁王立ちになって、

背筋を伸ばして、両腕を大きく振っていました。

放課後の通学路で、お友達とバイバイする

小学校の低学年の少女のようでした。

なので、私も「バイバーい」と

ブンブン手を振り返しました。


結果として、私は、何も役に立たずに、

サービスしてもらった感じだったのですが、

街の妖精さんに出会えたのかもしれない

なんて思いながら、帰りました🧚


こうして街で話しかけてくれる人達は、

私にとっては、普通じゃないことを

言ったりやったりしてくれるので、

毎回、興味深い経験をさせてもらえて、

ありがたいです。刺激的です。笑


おばあちゃまが、コロナやマイコプラズマや

インフルにかからないで

元気に過ごして長生きされることを

心から願っています。

Flower Essence Therapy Pono Pono

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