いままでの過去を変える方法

過去に起きた事実は変えられません。

当たり前だけど。

だけど、過去に起きたことの「意味」は変えることができる、と私は信じています。

たとえ、辛い経験をしたとしても、

その経験から学んだことを活かして、未来が有意義なものになれば、

嫌な過去の思い出や傷ついたことも、役割や見方が変わる。

「あの経験があったから、今の私がある」というように。

そういう経験は、皆さんもあると思います。

ただ、意外だったけれど、私のこの考え方は、

理解していただけないことが非常に多いです。

理解してもらいにくい原因は、（説明が下手なのかもしれませんが）

おそらく、その人が自分に起きた出来事を受けとめられないからだと思います。

そして、自分に起こった嫌な出来事が、ポジティブなものになってほしくない

という思いがあるのでしょう。

腹立たしい出来事が、良いことのきっかけになったら悔しい、と。

あまりに怒り続ける人に、

「未来を変えると過去の意味が変わるから大丈夫だよ」と言っても、

ものすごい「怒り」を向けてきます。

別に、嫌なことは嫌なままで、決して良い内容に変わるわけではありません。

ただ、嫌な思いをして、立ち直るまでの努力が、無駄にならないよ、という意味です。

過去への恨み、過去を消したい、過去を変えたい、過去から逃げよう。

そういう気持ちがあると、過去の事実をありのまま受け入れることができない。

そして、思い出しては、怒り続けてしまう。

長いこと怒り続け、過去を思い出しこねくり回している間に、

様々な感情がこじれていき、自分にとって辛い出来事が、

役に立つものになるなんて許せないと思ってしまう。

そして「決して自分が悪いんじゃない」と確認するために、

「あいつのせいだ」「あいつが悪い」と辛い過去を思い出し続けて

怒っていたいのだと思います。

でも、怒り続ける人からは、どんどん人が離れていきます。

怒りを抱えている人は、その怒りに関係のない人にまで

八つ当たりをしてしまうから。

怒りは、ガスのように漏れて、その人から滲み出てしまうものです。

過去の意味が変わるんだという事実は、

私からすれば、ものすごく多くの経験からたどり着いた、

宝物のような発見です。

大切な宝物を分けるつもりで、

「未来を変えると過去の意味が変わるから大丈夫だよ」

とお伝えした時に怒りを抱えた人が向けてくる

攻撃的で夜叉のような眼差しを見ると残念です。

でも、きっといつか正気に戻った時には、同じように感じてくれることを信じています。

人は、過去や怒りに取り憑かれると、目の前の状況が見えなくなります。

その結果、目の前にいない怒りの対象に向ける恐ろしい顔や言葉を、

目の前にいる、関係のない人に向けてしまいます。八つ当たりです。

心ここに在らずになると、現実が見えなくなって、冷静に対処できなくなる。

おばけにでも、とりつかれているように。

未来が良くなれば、過去の出来事は、意味のあるものになるし、

怒りに満ち続けていれば、過去がその人の未来を蝕むことになる。

自分自身がどこかで切り替えない限り、一生、そのまま怒り続けることもできます。

私は、そういう人を何人も見てきました。

怒り続ける人生は、苦しそうで、それはそれは、とても悲しいことです。

「怒りたくて怒っているのではない」と思うかもしれないけれど、

感情に振り回されるか、感情を受け止めて対処するかは、

自分で選べます。

どちらを選ぶかは、もちろん自分次第です。

フラワーエッセンスの中にもあるレッドチェストナット。

西洋トチノキの一つです。毎年、GW頃に咲くのですが、今年は早めの開花です。

＃トラウマ　＃過去　＃怒り　＃フラワーエッセンス